これから浪人される方へ (5)
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短期的に見ると
もう1つ、時間についての現実を見てもらいたのですが、例えば1つの科目を10個の分野に分けるとします
単純な計算で、1ヶ月後にはそのうちの1つの分野については合格レベルに達している必要があります。
1つの分野を1回やった状態ではなく、合格レベルにするのです。
1週間、1日当たりにするとどのくらいの実力がついていなければならないのでしょうか。
そしてそのペースを10ヶ月間保ち続けるのです。
また別の例えです。
仮に10ヶ月、つまり300日間最大の努力をして200点点数を上げることができるとします。
1週間サボったら最大195点、2週間サボったら190点です。この辺りでもう志望校変更となるのではないでしょうか。
長期的には余裕だろうと思うことでも短期で区切ってみると、ゆっくりできないということはわかっていただけますか。
「性質」は変わらない
理系だった時の私を含め、浪人してもうまくいかない人はやはり失敗すべくして失敗するものです。
正直なところ、私は浪人生が勉強するものだとは信用していません。
まだ1年ある。まだまだ半年ある。そう思って結局本気で勉強しないのです。
そもそも浪人することになったのは今までサボってきたからのはずです。サボってきたその人の「性質」というものはそう簡単には変えられないものです。
だからこそ浪人して成功させるのは想像以上に難しく、本気の覚悟が必要になるのです。