単語勝負 (1)
単語勝負
ふがいない。勝負だ!
これは過去に実際にあったある受験生との熱い対決の話です。
その受験生、名前は仮にルースト君と呼ぶことにしましょう。
いつもルースト君には1週間に1回英単語テストを行っていました。
初めのうちはそこそこだったのですが、ある時期なぜか出来が極端に悪くなってきました。
同じ範囲で単語の数も限られているのに、1週間前と全く同じものを繰り返し間違う。半分もできない状態になってしまいました。たるんでいる。
受験もだんだん近づいてくるのにこれではいけない。いつも口頭でどうにかするように言っていたのですが効果がありません。
言ってわからなければ、身をもって分からせるしかない。そう思って私はある行動に出ることにしました。もちろん暴力ではありません。
「ふがいない。勝負だ!単語勝負だ!」
ルースト君にしてみたら一体この人何言ってんだと思ったかもしれません。
「単語を覚えるというのはどういうことか目の前で見せてやる。それぞれ指定の範囲の単語を覚えて一週間後にテストをする。高得点の方が勝ちだ。」
ここに受験生対菊地の単語対決が開戦となりました。
ルール
ルールはこうです。
ルースト君は今回と同じ100個程度の単語を1週間で再度覚える。
私はそれと同じ単語は既に知っていますので、自分が知らない難単語を引っ張ってきて100個を1週間で覚える。
私は受験生ではありませんし、多忙であるので単語ばかりやっているわけにはいきません。
それでも勝負と言い出した以上、負けるつもりはありません。今までどれだけ取り組みが甘かったのか思い知らせてやります。